実家が空き家になったとき | 両親がホームへ入居した後の実家を放置しないために
(Jimmyblog-No.0022)
両親がホーム入居後の空き家はどうする?
誰にでもいつかやってくるかもしれないその日
2人だけで暮らしていた両親が高齢になり老人ホームへ入居し、実家が空き家になってしまったとき、どうすればよいのでしょうか?
放置してはいけない理由
両親にとって大切な財産である実家をどうこうすることは、心情的にはつらいかもしれません。けれども今後住む人がいないのであれば、そのまま何もしないでいるのは望ましくないと思われます。理由は、管理の手間と費用だけがかかること、また建物が古くなると危険な空き家となるリスクがあるためです。
選択肢としての売却、賃貸
放置を避ける場合、選択肢として、売る(売却)or貸す(賃貸)が考えられます。それぞれの場合、税金はどうなるのでしょうか?
①売却
売却収入-(取得費+譲渡費用)がプラスとなる場合、その利益に税金がかかりますが「マイホームを売ったときの3千万円控除」や「軽減税率」といった特例を使える可能性があります。要件を満たせば、利益が3千万円以下なら税額ゼロ、3千万円を超える部分があっても通常より低い税率(所得税住民税合わせて14%程度)が適用されます。
“利益が3千万円も出るわけないよ~”と思うでしょうか?実は、買った値段がわからないと、まずは売れた値段の95%が利益とされてしまうのです。そこから仲介料などは引けますが利益にそれほど影響しないことも多く、よって、自分に全く関係のない話だとは限りません。
②賃貸
使用貸借(たとえば孫などへタダで貸すこと)でない限り、不動産収入が発生するので、毎年確定申告をすることになります。つまり所得税と住民税がかかります。所有を続けることになるため、管理の手間や固定資産税の支払も続きます。
不動産業者への相談も有益
実際に空き家をどうするか(売るか貸すかやその方法など)は、まずは複数の不動産業者に相談するのがよいかもしれません。地域ごとのニーズ、家屋の状態、その土地独自の条件などについて、専門的なアドバイスが期待できると思います。
方針が決まったら、税金についての詳細は税理士に相談するとよいでしょう。
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